『スカイ・ロック・ゲート☆』
宇宙○○キターッ!!
掲載:2012/8/5 06:30
ついに、ストレートなのが来ましたね。
キョーダイン
「宇宙鉄人キターッ!!」
最初にフォーゼのデザインを見た時から、絶対やると思ってましたが、ここまでモロにやるとは……。
ついでに、鉄人繋がりで、あのキャラクターも出て来ます。「エックス・ブイ・ツー」をローマ字で書くと???
しかしですね、正直に告白すると、フォーゼが思ったほど面白くならなかった事もあって、最近平成ライダー熱が冷め気味なんですよ。
製作者が「仮面ライダー電王」という成功作の呪縛に囚われてる気がするのです。
自分の分析ですけど、電王が娯楽活劇として成功した理由の一つは、主人公にライダーの悲劇性とか、重い宿命を背負わせなかった事じゃないかと?
ちなみに、それを背負っているのは桜井侑斗。
イマジンとの戦いを始めたのも良太郎より彼の方が先だし、分岐点の鍵である娘――ハナを敵から隠すため、自らは囮として時間の中を逃げ回る……。
実は「電王」という物語の核心にいるのは仮面ライダーゼロノスなのですね。
このキャラクターに、モモタロス達、スチャラカなイマジンを直で被せたら浮いちゃいますよ。
だから、ハナの母親の弟の良太郎が主人公、ゼロノスに変身して戦うのは過去の桜井侑斗、と物語の核心の脇に配されたキャラクターにスポットをあてて、悲劇性や重い宿命と適度な距離を保ちつつ話を成立させてるわけです。
で、「仮面ライダーフォーゼ」でも、これをやろうとしてますよね?
父親を殺され、アストロスイッチを受け継ぎ、ゾディアーツと戦う宿命を背負っているのは、主人公の如月弦太朗ではなく、歌星賢吾です。
弦太朗は賢吾の宿命を引き受けて戦うという図式なんですが、赤の他人の宿命を引き受けて戦う物好きとか力業すぎるだろうと?
登場人物の距離感の設計が甘いので、話に説得力がありません。
観ててグッと来ないと言うか、何と言うか……。
まあ、そんな事を考えつつ
仮面ライダーフォーゼ
みんなで宇宙キターッ!
観て来ました。
あのう……グッと来てしまったんですが、どうしたら良いでしょう?
そうだよ、フォーゼの脚本陣には理不尽でも不条理でも納得させてしまう、豪腕ライターの中島かずきがいるんだった。
クライマックスで、弦太朗のピンチに学園の生徒と先生達が力を合わせるシーンは必見です。
もう、今までのエピソードは、このためにあったんだというくらいグッと来ます。
夏の劇場版恒例、次のライダーのお目見えもありますよ。
仮面ライダーウィザード
魔法使いライダーとは、ずいぶんストレートなモチーフを持って来たものです。
ライダーのデザインとしては少しシンプルすぎて、戦隊ヒーローのように見えたのが気がかりです。
9/2放送開始、フォーゼとは年末のMOVIE大戦で再び共演――と言うか、その前にこっちの方が気になります。
宇宙刑事ギャバン THE MOVIE
「宇宙刑事もキターッ!!」
ついに、単独タイトルでの映画化です。
しかも、大葉健二演じる元祖ギャバンばかりではなく、若手俳優起用の新ギャバンも登場。
「伝説」から「不滅」へ――。
もしや、宇宙刑事シリーズ再起動ですか?
今年の下半期は、映画館通いが忙しくなりそうです。