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おおかみ繋がりで行ってみたくなった場所。それは、飯舘村の山中にある神社――山津見神社です。
 
飯舘村と聞いて思い当った方もおられると思いますが、ここは2011年3月11日に起きた、原発事故による放射能のため全村避難となった土地です。
でも、(とある紀行番組の受け売りですけど)さらなる内陸部への放射性物質流入が止まった土地という言い方も出来るわけです。
放射性物質と超自然的な何か――震災直後、この神社の上空で二つの見えない力がぶつかり合ったなんて事があるんでしょうか?
 
東北地方の山の神の総本山とも言われ、県外からの参拝客も多い神社だけに、そう言われると一度お参りしてみたくなりますよね。
 
 
 
 
拝殿まで続く杉並木。
やはり、スピリチュアルな雰囲気があります。
 
 
 
 
永承6年(1051年)創立の古社で、源頼義公が凶賊・橘墨虎(たちばなのすみとら)を、「山の神が遣わした白狼」の案内によって討った事から、その山の神の威徳を称えたのがはじまりとされています。
そう、ここは、おおかみが「御眷属さま」と呼ばれ、祀られている神社なのですね。
 
だから、狛犬もこの通り。
 
 
 
 
よくよく調べてみると、橘墨虎は隣県ではただの凶賊ではなく武将として伝わってたりするし、要するにここは戦いの末に勝者となった時の権力者が、敵を凶賊と言い伝える事で後世まで己の地位を不動のものとするために建立されたものなんだなと思います。
よくある人心掌握術ですよね。
 
とは言え、約1000年もの間、信仰を集め敬われて来た場所が、今更、普遍的な場所になど成り下がるはずがなく、自分も家族の健康と交通安全を祈って来ました。
御眷属のおおかみは、頼義公を墨虎の潜む場所まで案内したと伝えられている事から、火伏せ、盗賊よけ、道中の安全を守る力があると信じられているのです。
 
たまには、パチンコ屋以外のものを探して歩き回るのも良いものですね。
気分転換出来たお陰で、翌日の「形だけ時差営業」の仕打ちも、比較的平静に堪える事が出来ました。
 
今後、うんざりしたらお参りする事にしよう。