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昨日はちょっと重い事があったので、稼働は軽いハイエナだけ――。
 
 

        ライス:♂
 
 
 
親父とおふくろが飼っているラブラドールレトリバーが、危篤状態になっちゃったんです。
 
運悪く、おふくろが車で出掛けていたため、今回は自分にお呼びがかかり、動物病院に連れて行ったものの、そこでは安楽死か否かの決断を迫られる羽目に――。
 
ライスはもうすぐ16歳。
人間なら100歳を越える高齢の上、肺に悪性腫瘍があります。
でも、年齢・体調的に麻酔を打った瞬間にショック死するかもしれないとの事で手術は出来ませんでした。
 
どうすりゃ良かったんでしょうね?
お腹に溜まったガスを抜いてもらったら持ち直して、黒いクリクリした目でこちらを見るので何も出来ず連れて帰って来ました。
 
再び危篤状態になるのは時間の問題です。
もう一度苦しませてから決断しようとか、これは人間の身勝手だったんでしょうか?
 
いや、尊重すべきはライスの面倒を見て来た親父とおふくろの意見であって、安楽死は自分の決める事では無く……ああ、これも人間の身勝手か……。
 
命の選択――もしも、ライス自身が喋れたら、何と言うんでしょう。
道義的に間違った事はしていないはずですが、何だかなあ……。
 
今日はまたお呼びがかかっても良いように、自地区内でハイエナ中です。