『スカイ・ロック・ゲート☆』
快作・怪作!?
掲載:2011/12/19 09:00
釘も設定も無ければ、ヒキも無い。
無い無い尽くしで苦しいよ~とばかり言っているのも苦しいので、店(本屋)回りネタでも――。
進撃の巨人、映画化
先日、気になったのはコレ。
ご存知無い方の為に注釈しておくと
『進撃の巨人』は、一昨年辺りからネット上で話題になっていた諫山創による漫画作品であり、本年度の第35回講談社漫画賞受賞作です。
「映画化が決まったらしい」という噂は6巻の発売前から出ていて、「はたして実写かアニメか?」という部分が気掛かりだったんですが、どうやら
実写のようです。
何か不安だなあ。
私的に
『GANTZ』とか観るに堪えなかったんで……。
それに
『進撃の巨人』の魅力は、あの異様な雰囲気だと思うんですよ。
そして、その異様な雰囲気は著者の諫山創だからこそ出せるものであって、他のクリエイターでこの雰囲気を受け止め切れる人っているんだろうかと――?
それは、これを読んでみるとよく分かります。
ライトノベル版
「Before the fall」のサブタイトルで分かるように、ウォール・マリア陥落以前――巨人は倒せないが通説で、人類は壁の内側に引きこもっちゃってる時代の物語です。
内容は工房の武器職人、アンヘルが仲間の死を乗り越えて巨人に対抗し得る装置――「立体機動装置」を完成させるまでが描かれてるんですが、薄っぺらい人物像とご都合主義のアイテムが揃った
見事な駄作です。
そして、それ以上に痛いのが、何か普通のダークファンタジーになっちゃってるよねと?
世界観が同じなのに、これは目茶苦茶不思議な話。
つまり、庵野監督がやれば何でもエウ゛ァになっちゃうように、これは諫山創だからこそ
『進撃の巨人』だったのではないかと思いました。
映画版の見所はキャストのみ。
ジャニーズ系の主人公に、巨人役は吉本の芸人なんてオチにならねば良いんですけどね……。
薄~く期待しつつ、公開を待とうと思います。
●文中敬称略m(_ _)m