『スカイ・ロック・ゲート☆』
やっぱ、いいですねえ
掲載:2011/10/25 09:15
昨日、観て来たのは
マルドゥック・スクランブル-燃焼-
10/22(土)からようやく自地区でも公開されました。
昨年秋に公開された
-圧縮-に続く第二部ですね。
「人間にとって生きることとはどういうことなのか」
この問いが、単なる道徳の問題ではなく、
SF設定や
確率論と結び付きながら語られるのが本作の最大の魅力である。
(劇場版パンフレット序文から抜粋)
ええ、そうなんです。自分がハマッてるのが正にここで、「人間が生きるとはこういうことなのだーっ」と一般的な倫理観で言われても、約40年も人間やってると新たな発見とか無いわけです。
もう食傷気味、ごちそうさま~って感じですよ。
原作はもう3回ぐらい読み直してるけど、毎回思考回路の良い刺激になります。
で、この劇場版ですが原作者の冲方丁自身が脚本を書いてるだけあって、原作に忠実な仕上がりになっております。
正確にはあちこち端折られてるものの、その端折り方が的確で物足りない感じがしません。
何せ、前作
-圧縮-では原作の過激な表現を抑えてソフトに仕上げた脚本を提出した所、監督から「原作と違う」と突き返されたらしいですから……書いたのは原作者本人なのにね……。
原作者と原作者以上に原作が好きな監督が作った作品なんだから、原作に忠実なのも当たり前かもしれません。
しかし!!
私的にはやっぱり原作からみて欲しいと思います。
早川書房刊
やっぱり、活字が伝えてくる熱量を知らずにマルドゥック・スクランブルは語れないと思う。
バージョンは何と3つもあるんですが、画像の[完全版]がおススメです。
原作を読んだら、こっちに走るのもアリでしょう。
漫画版
原作者も手放しで大絶賛の漫画版。
講談社刊です。
作者の大今良時は若干21歳の女性だったりしますが、若いだけに未熟です。
しかし、今までこんな漫画読んだ事ないぞという異様な熱気があるのです。
あの、
進撃の巨人みたいな――。
(そういや、掲載誌同じだ)
そういった作家の資質的な部分を汲んでの大絶賛なんでしょうね。
来年には劇場版完結編
-排気-の公開、および原作の完結編
マルドゥック・アノニマスの刊行が予定されている本作。
読むのは今からでも全然遅くありません。
心の中に必ず何かを残してくれる作品だと思います。
●文中敬称略m(_ _)m