『冒険人生。2』
ミニミニ現代ぱちんこパチスロ小説
掲載:2008/1/31 12:50
第一章 「カニ男」
男は、自分のポケットから、くしゃくしゃになった煙草を取り出し、ボロボロのZippoライターで火を点けた。
ジュッ!と鈍い音と共に、男の煙草は先端を赤々と染める。男は、深く吸い込んだ煙を吐き捨てるかのように、溜息をつく。
何も変化もない毎日を過ごす男、「義夫」だ。
仕事場は、世間でいうところのヤクザな商売、パチンコ店の従業員だ。朝8時出勤、24時帰宅の毎日だ。労働基準法も何のそのである。
義夫は、職を転々とし、山深い町のとあるパチンコ店で、毎日を過ごしている。季節は冬。深々と雪が降り続ける。
季節は四季として、移りゆくが、義夫は、ここ数年これと言った変化が無い。そんな義夫を周りの人間は、こう呼ぶ。
「カニ男」。
何故、カニ男なのか。店の中、島と島、上司と部下、仕事場と家。それぞれの間の中で、行ったり来たりと、まるでカニのような生き方をしている様(サマ)を、揶揄しているのだ。
仕事の仲間と行った北海道への社員旅行。
そこで出されたカニ料理を食べた仲間から、「おぅ!カニ男は、普段からツマラナイ人間だけど、こうやって喰べるカニは実に旨い。お前も喰ったら旨いかもな!」女性社員も、その冗談に思わず「ククク」と噴いてしまった。
そのとき義夫は、返す言葉が思いつかず、いつも自分の店でやっている「作り笑顔」をしていた。不思議なことに、周りの人間も日頃から「作り笑顔」で接客をしているせいか、その笑顔が本当の笑顔だと思っていた。
仕事仲間は続けて言った「義夫は、生きてて楽しいか?」義夫は、浅く頷き「まぁな」と言葉を返し、自分に出された料理の蒸した「カニ」を手に取り、虚ろな目で「カニ」を見回していた。
ふと、足をだらりとした「カニ」を裏返すと、そこにはまるで「作り笑顔」を抱いたような「カニの腹」があった。義夫は心の中で「確かに俺の生き方は、カニの横歩きだと思っていたが、全てにおいて、カニそのものだったとは知らなかった」と、深く感じたのだった。
そんな「カニ男」の今日の仕事も24時を回り、最後の集計を終える。義夫は、ふと、自分の腕時計を見た。すると時計の針が7時52分で止まっている。
「午前か午後が解らないけど、とにかく時計の必要性は無さそうだ。」そう、つぶやいた義夫は、細い華奢な腕から腕時計を外し、無言のまま、腕時計をゴミ箱に捨てた。
煩悩に苦しむことすら忘れている、義夫であった。
・・・・ツヅク(かも!?)
※この小説は、オリジナルです。事実や架空や捏造や自己満足を織り交ぜております。織り交ぜておいて言うのも変ですが、実在する名称等とは一切関係ございません。ブログで書くことじゃねーよと言われそうですが、まぁまぁまぁ^^;
【書き終えて、自己採点】
しっかしまぁ、オイラは、センスないなぁw この先の展開を全く用意していない^^;
当時、漫画をその場の展開で進めていたという鳥山明さんは、天才ですね。
ところで先日、芥川賞を受賞した川上未映子さんって、カワイイなぁ!と、一気に惚れ込んでしまったのが、今回書いてみたキッカケ。川上さんは31歳だそうで、女性の何と言うか色香がありますね。(オイラは、おっさんなので、色香に弱いのデス)
本を読み、書くということは、本当に面白いですよね。質の良し悪しは別としても。
現在、日遊協にて論文・作文コンクールが募集されています。我こそはと思う方、挑戦されてみては、如何でしょうか。最優秀賞旅行券50万円は、美味しい!?
一般の部のテーマ「私の楽しい遊パチライフ」だそう。これは、まぁ良しとして、業界の部のテーマ「パチンコ・パチスロファン めざせ3000万人」って、ドコまでマヌケなのだろうか。もっと、現実を見ないとダメですよね。ファン獲得の前に、裏切る行為を全て消して、業界浄化しないと・・・ネ。