『萌えパチ業界万華鏡~焔』
裏の世界に染まる その4
掲載:2011/9/13 15:25
いよいよ、
裏トリプルクラウンのテスト打ちです。
昼夜を問わず、時には泊まり込みで人間打ち込み機となってテストをします。
近くの社員は泊まり込み。
自分は会社まで一時間半ほどかかるので、主に昼間に作業をします。
営業は社長と専務が行いました。
自分の顧客は、裏モノは使わないホールなので、下手に
裏モノ営業の証拠を残すわけにはいかないのです。
社長らの顧客は、
裏モノに抵抗がないアウトローが多いので情報漏れのリスク回避の狙いもあります。
アプサラス事件を忘れたんでしょうか?
さて、裏トリプルクラウンですが、
仕込みハーネスを使ってます。
ここでは、仕込みハーネスのハード面について説明します。
どんなものかというと、ハーネスの配線の中に
小さな基板が仕込まれてます。
サイズは2㌢×3㌢ぐらいでしょうか。
この基板はハーネスの配線群に埋もれて隠されてます。
しかし、小さな部品とはいえ不自然な膨らみが出来ますから、じっくり目視されたらばれてしまう危険性はありましたね。
ところが、行政が思わぬ
援護射撃を!
それは
不正防止のため、ハーネスなどの配線を黒やグレーのビニールで包み込むようにしたのです。
つまり、ノーマルのハーネスに不正部品を取り付けるためにはビニールを切ったり、穴を開けるなどと加工が必要。
目視して異常があれば、不正をされた可能性が高い。
でも、仕込みハーネスを包み込んだら、逆に
『これは健全部品です』とお墨付きを与えるわけじゃないですか(笑)
だからこそ、ばれなかったんでしょうか。
ただし、
指で押さえられたら一発でわかりますし、不正の証拠が残ります。
でも、コストパフォーマンスは大変優れてましたよ。
次回は仕込みハーネスのソフト面について説明します。
※裏モノとメーカーとは一切関係ありません