ブログMANIA
【ザッシュ】
Profile

『スカイ・ロック・ゲート☆』
ゴン太ごめんね、もう忘れないよ!
掲載:2011/8/26 08:50

やっぱり、犬って凄えええっ!
 
 
ゴン太ごめんね、もう忘れないよ!
  山路徹と救出チーム:編
      光文社:刊
 
 
 
今更ながら読んでみました。
福島第一原発半径20キロ圏内に取り残された動物達の救出に尽力したボランティアの記録です。
 
野犬化した犬達に襲われ、尻っぽはズタズタ、耳はちぎれかけ、首筋に深い傷を負いながら、飼い主の言いつけ通りに家と家畜を守ったゴン太――。
 
タイトルになっているゴン太の物語は、救出に関わったフリーカメラマンの太田康介氏のブログ上で12万件を超えるアクセスがあった記事ですから、ご存知の方も多いと思います。
 
「犬猫よりも人が先でしょう?」とか、「牛とか豚って、どうせ殺して食べるんじゃないの?」と思ってる人は読んだ方がいい。
ペットを救う事が被災者の心のケアに繋がっている事が理解出来るはずだし、牛や豚はどうせ殺すものだから、どんな死なせ方をしてもいいなんて考えがいかに鬼畜かを思い知るはず――。
 
 
ゴン太ごめんね、もう忘れないよ!
     太田康介:著
     飛鳥新社:刊
 
 
 
特に後者にはこちらの写真集がおススメです。
はたして、見た後も同じ事が言えるでしょうか?
 
はずかしながら自分は、行政の手が及ばない所でこんな地獄があった事を知りませんでした。
内容の悲惨さが容易に想像出来たため、見たくないと思い発売日に手に取らなかった事を後悔してます。
 
 
先日、市の職員の方が来て自宅周辺の放射能を測定して行きました。
 
1.62マイクロシーベルトでした。
 
自分が住んでいるのは内陸部ですが、地形的に放射性物質が溜まりやすく、未だ小数点以下に落ちません。
でも、今は物資の供給も安定し、震災で損壊した建物もほとんど修復されているので、放射性物質がある事を気にしなければ普通に暮らして行けます。
時々、地震、津波に続いて原発事故があった事を忘れてしまいそうになるんですよね――。
 
経済的損失という側面から語られる事の多い原発事故。
経済的損失はいつか解消されると思います。
そして解消された時に、福島第一原発の事故はただの苦労話にまで風化してしまうのかもしれません。
 
自分はもう忘れません。
人間が原子力発電に頼っていたツケを多大な労力と経済的な損失で支払い、足りなかった分は彼ら動物達が自らの血と肉で支払ってくれた事を――。
 

ご利用案内お問い合わせ
特定商取引法に基づく表記