『原始、人はそれをボインと呼んだ』
我が良き友よ
掲載:2011/7/26 13:35
和式便器と指をツメた店員がスタメンという古風な店で、宵越し天井を拾ってきました。
朝から昼前まで5機種を打って、\4800勝ち。
バラエティーと5スロのコーナーでしたので、少額でも満足のいく結果です。
天井の恩恵を受けられたのは、ほぼ全台が手付かずで放置されている閑散店だからこそ。
宵越しどころか週越しや月越し、あるいは年越しもあったかも知れません。
年内にまた天井狙いが出来るかどうか…。
このオンボロ店は盆正月、いつ如何なる時でもガラガラ。
強力な大型チェーン店が軒を連ねる真っ只中にあって、年中ノーイベント&ノー新台。
まるでビルの谷間にある、平将門の首塚みたいな佇まいで営業しています。
やる事といえば宣伝カーで、
『大開店大開放~ぅ!!』
なる大嘘を連呼するだけ、というワイルドな営業スタイル。
店内に入れば、たまに海コーナーから「リ~チ!」と聞こえてくる程度。
水を打ったような―とは、正にこの事です。
目つきの鋭い店員と、カウンターのおばちゃんの会話までもクリアに聞こえます。
そうか。
おばちゃん、
アガっちゃったか…。
ガラガラとはいえこの店には、地区最古という歴史があります。
存在感と知名度ならちょっとしたもの。
父に聞くと、亡き祖父が若い頃に通っていたというので、およそ半世紀。
玉を手動で弾いていた時代。
~~半世紀前~~
夕闇のバス停で、幼い兄弟達と一緒に祖父の帰りを待つ少年時代の父。
祖父がパチンコ屋へ遊びに行く日は、父や叔父たちにとってもドキドキわくわくの日。
景品を入れた紙袋を抱えた祖父がバスから降りてくるなり、全員わっと叫んで群がっていったそうです。
勝って缶詰めやチョコレートを持って帰る祖父の姿に、父はいつもGIジョーを重ねていたと云います。
~~~~~
私「は?GIジョー??」
GIジョーのイメージはチンプンカンプンですが、父はあまりに遠い目をしていたので…まぁ、そっとしておきました。
私が子供の頃も、兄と一緒に胸を躍らせて父のパチンコ帰りを待ったもの…。
鎧家3代に渡り、北斗全盛期まで利用していた、このオンボロ店。
いつまでも営業していて欲しいと思いますが、ハッキリいって入ろうと思いません。
疎遠になった旧友みたいな感じです。
設定状況も悪いですし、何よりメダルがベタベタしてて…。