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【ザッシュ】
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『スカイ・ロック・ゲート☆』
そもそものきっかけ
掲載:2011/7/20 00:40

20年近く前の、ある月末――。
 
若くて生活がだらし無かった自分は、通帳の残高を見て目が点になりました。
 
『3万円……』
 
家賃と、服やら何やらのローンを引かれて、残った金額がこれだけだったのです。
二日前が給料日だったはずなんですけどね……。
 
こりゃあ、今月はATM行き確定だなと。
既に職場の同僚の送別会や合コン等、様々な飲みの予定も入ってるし色々と欲しいものもある。
到底、3万円ぽっちで賄えるはずが無いんですよ。
 
今思うと、実にバブリーな思考回路ですよね。
節約しようという発想ゼロですから。
足りなければ借りて、後で返せばいい――これが当時の自分の経済観念です。
 
しかも、この時はさらに恐ろしい考えが脳裏を過ぎりました。
どうせキャッシングするなら、3万も5万も同じじゃないかと……!?
 
要するに口座の残金中2万を元手にして、職場の同僚達が興じている『パチンコ』とやらをやってみようじゃないかって話です。
2万が無くなれば5万キャッシングすれば良いし、上手い事倍になれば今月はキャッシングせずに済みます。
 
どんだけ計画性が無いんだと説教くれてやりたい所ですが、当時の自分にとっては名案に思えたんですよねえ……ああ、恐ろしいくらい阿呆だ。
 
――以上、自分がパチンコに手を染める事になった顛末であります。
ここでうっかり大勝してしまったため、その後、パチンコにハマったのは言うまでもありません。
そして、パチスロの面白さを知り、ガリぞうさんの個人HP『"スロットプロへの道"講座!第2章』に出会ったのと、語りたくもない何やかんやでサラリーマンをドロップアウトしてしまうのは、この5年後の話です。
 
えっ、何で急にそんな話を始めるのかって?
それは、この三連休に店回りをしてて、主に低貸新装を掲げるホールの新規顧客獲得戦略が本当に正しい戦略なのかという疑問を抱いたからです。
 
パチンコファン3000万人なんて言われていた時代は15年も前の話。
昭和と平成の間をピークにファンは減少を続け、現在は半分の1500万人と言われています。
日本の成人――18歳以上65歳までの人口は約8000万人で、男女比はほぼ1:1。
パチンコファンの男女比を仮に2:1とすると、ピークには2000万人の成人男性がファンだったと言えます。
つまり、2人に1人――。
 
職場の昼食時・飲み会、家庭の団欒等、成人男性が5~6人も集まれば必ずパチンコの話題で盛り上がる環境だったわけです。
ところが、現在は4人に1人――普通に考えて、盛り上がるのは難しいという……。
 
自分がパチンコに興味を抱いて打つきっかけとなったのが職場の同僚達との会話だったように、マンパワーの訴求力には侮れないものがあります。
しかし、それをこの業界は軽視してる気がしました。
 
低貸は新規顧客獲得の窓口などではなく、昨今の不景気と荒波スペックに耐え切れずドロップアウトしたヘビーユーザーの受け皿になっているのが実状で、ホール側のアナウンスは事実を曲げたたわ言に過ぎません。
 
新装だって、鬼調整のド回収が基本ですから、新台の話題性に釣られてやって来た新規顧客は痛い目に遭う可能性が高いでしょう。
そして、前述の通りファンの減少に伴い、痛い目に遭った時のフォローをしてくれるベテランユーザーが新規顧客の身近にはいない場合が多いのです。
 
「馬鹿だなあ、×店なんかに行くからだよ。○店に来てみな」とか、「その機種はこう打つんだ」というフォローをしてくれる人が身近にいれば、痛い目に遭った新規顧客がリピーターになる可能性は高いと思うんですがねえ。
そうしたフォローが無いか、あっても卒業したユーザーから、「昨今のパチンコ・パチスロはやるもんじゃない」ではリピーターになどなるはずがありません。
 
読者の皆さんがホールに足を運ぶきっかけとなったのは何でしたか?
ホールは低貸の稼動率を自分達の都合が良い色眼鏡で解釈したり、実の無い新装で目先の数字を追っている場合じゃないだろうと思った三連休なのでした。
 
マジやばいから、客量が……(汗)。
 

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