『原始、人はそれをボインと呼んだ』
天才か…?天然か…?
掲載:2011/6/25 00:05
昼過ぎ。
小魚でも釣ろうと思い、良さそうな釣り場所を求めて土手を歩いていました。
両脇に腰丈くらいの草が生い茂った道に差し掛かったところ、視界の片隅で何かがキラリと光ります。
私は、その光に只ならぬ違和感を覚えたので、正体を探ろうと茂みを分け入ってみました。
―すると、奥は川に面して6畳ほどの野原がガランと開けています。
そしてその中央で…、
なぜかむき出しの便器がキラーン☆
これが洋式だったらシュールな美を醸し出すのかも知れませんが…ボットン。
残念です。
ちなみにそれは、落ちているとか捨ててあるとかではないことは確かでした。
丁寧にも穴の上にありましたし、穴の中やその周りの軽石化したシット達が、リアルなused感をアピール。
※これが画像アップを断念した理由。
完全なる『設置』です。
とはいえ囲いはありませんから、もちろん公衆トイレではありません。
なんとも謎めいた光景で、私には妖気すら感じました。
~~~~~
仮説1
【前衛芸術家によるイタズラ説】
パンツ一丁&白塗りの前衛舞踊家みたいのが『カタルシスっ!』などと叫び、芸術活動を表現。
でも我々一般人にとってはイタズラだよソレは…という説。
仮説2
【たまたま説】
たまたま不法投棄された場所が穴の上で、そこにたまたま野生化した家ネコや座敷犬等が訪れて、かつての躾通りに用を足した…という何とも切ない説。
仮説3
【ホームレスの住居跡説】
かつてその場所には力強い生活の営みがあったものの、もう主はおらず、今は便器ひとつが遺るのみ…な、ワビサビの説。
私はこれが一番の有力説だと考えています。
なんだか趣深いですし、むしろ、そう思いたいです。
…今回はそんなワビサビを表した、旅人芭蕉の句で締めくくりたいと思います。
夏草や
兵(つわもの)どもが
夢の跡