『スカイ・ロック・ゲート☆』
期待値とか、確率の収束とか
掲載:2011/1/11 16:30
今日は稼働してないし、最近、
期待値とか
確率の収束という言葉について正確に理解していない方が増えていると感じているので、たまには理論的な事を書いてみたいと思います。
まず
期待値とは、
ある試行を行った時に結果として得られる数値の平均値の事。
専業用語としては期待収支と同一で、その機種のその調整で特定G数試行した際に得られる平均額という意味で使われます。
で、この平均値という部分がミソ――。
ご存知のようにパチンコ・パチスロは独立試行の完全確率ですから、確率通りに当たる方が稀な訳です。当然、平均値以下の結果も平均値以上の結果も出て来ます。
しかし、確率は収束するものなので、試行を重ねるにつれ、平均値に近づいて行くのだというのが、いわゆる期待値論です。
ここまでよろしいでしょうか?
ちなみに余談ながら、パチ専業がよく使う
仕事量とは、その日の展開で確率通りに当たった場合に得られる金額を数値化したものですので期待値ではありません。しかし、超長期的に見ると期待値とイコール(=)になります。
なお、この
仕事量理論を提唱したのは誌上プロの和泉純さんです。
自分なんか、守山さんがコラムに書くまでそれを知らなかったし、ちゃっかり記事に仕事量を記載したり、こうして自分が考案した事のように解説するのは本当に僭越だと思ってます。
てか、それを言うなら、今回のお題、期待値や確率の収束も、自分が知らない誰かが過去に提唱した事を自分の中から出力し直してるだけなんですね。
自分の立ち回りの礎を作ってくれた先人達に対する礼を忘れてはならない。
強く、そう思う今日この頃です。
おっと、話が脱線しました。
それではお題の後半、
確率の収束についてです。
大当り等の出現率は、前述の通り独立試行の完全確率なので、抽選確率の分母以前に大当りが出現したケース、分母以降まで出現しなかったケースと様々です。
しかし、それらサンプルを増やして平均値を取ると、本来の抽選確率の分母に近づいて行く(ように見える)。――この現象を確率の収束と言います。
では、具体的にどういう事なのか?
ボタンを押すと1/2で○か×が出る機械があったとして、6回ボタンを押したら(試行したら)、○が1回だけで×が5回出たとします。
○出現率1/6……。○が大当りとすると大幅にヒキ弱です。
しかし、その後、194回ボタンを押して○と×が均等に97回ずつ出現したとしたらどうでしょう?
○出現率98/200。約分すると1/2.048163……。
ほぼ、本来の抽選確率である1/2という数値になっています。
これって、
最初の○出現率1/6というヒキ弱を、その後の出現率1/2が希釈しただけだと言う事がお分かりでしょうか?
つまり、ヒキ弱だった事例はそのまま残り、それが希釈され、本来の抽選確率の分母に近づくか否かは、その後の事例次第という事です。逆もまたしかり――。
失った期待値は返って来ないと言われるのはこのためです。
確率には本来の抽選確率に近づこうとする性質など無いし、ハマッた後は当たるとか当たりすぎた後はハマるなんて事に期待したり恐れを抱くのは愚かしい話ですので、ゆめゆめお忘れなく――。
以上、期待値と確率の収束についてでした。
分かっている方には今更な内容ですが、メディアのサービスが充実しているため、期待値も設定期待度も携帯一本で算出出来てしまう今の時代――。
基本を飛ばして実戦に行っちゃってる方の役に立てれば幸いです。
結局の所、交通ルール知っているのと車の運転が上手か下手かは別問題というレベルの話だったりするんですけどね……(笑)。