『スカイ・ロック・ゲート☆』
入賞口R数変動タイプの罠
掲載:2010/5/18 09:40
今日もダラダラ店回り。
O店の客が、かなり飛んでいるのが気になりました。
出玉まともで、通常時ベースとスタートを抑える営業方針が災いしてるようです。
多くの店が等価になった際、通常時ベースとスタートはあまり下げず、大当り出玉を削る事で対応して来ましたが、このままの状態が続けばO店の調整傾向も変わるかも……?
しかし、出玉削り店では、信じられないようなボッタクリ台が普通に稼動してたりします。
特に
入賞口R数変動タイプは要注意!!
入賞口R数変動タイプの代表格と言えば、やはり
エウ゛ァ。
来月半ば過ぎにはシリーズ6作目
「CRエウ゛ァンゲリヲン-始まりの福音-」がリリースされますし、どのくらい要注意なのか
エウ゛ァを例に検証してみましょうか。
まずはスペック──。
CRエウ゛ァンゲリヲン-始まりの福音-
■大当り確率:1/358.1→1/38.8
■賞球数:3&3&15
■大当り出玉:1080コ(8R*10C) 2025コ(15R*10C)
■確率変動:突入率70%
■時短:全ての大当り終了後70G
[大当り振り分け]
ヘソ :15R突確 25%
: 8R確変 16%
:15R確変 29%
: 8R通常 30%
電チュー:15R突確 8%
: 8R確変 16%
:15R確変 46%
: 8R通常 30%
なかなか、トリッキーなスペックです。
15Rに片寄った場合、獲得出玉数が多い事もあり、その増加スピードは凄まじいのではないかと?
なお、15R突確はアタッカー高速開放のため出玉無し。
■実質初当たり確率:1/367.8
■平均連チャン数:3.55連チャン
■トータル確率:1/103.4
■初当たり1回に対する平均獲得出玉数:5419コ
上記は前述の数値を元に算出。
ネット上から適当に拾って来た数値なので、解析結果によっては変わる可能性がある事。および、計算自体は小数点2位以下も含めて行ってますが、結果は悪い方に丸めて表記している事をお断りしておきます。
なお、この計算結果からの等価ボーダーは
17.0G/1kです。
では、問題の出玉削りの弊害とはどんなものなのか?
出玉が削られれば、当然ボーダーが跳ね上がります。
それは当たり前の話なんですが、問題になるのはその削り方で、アタッカーで削るより、電サポ中に出玉を削るような調整──スルーが締められて電チューが開かず、時折ヘソ入賞分の保留が回り出すような調整だと被害は甚大だと言わざるを得ません。
大当りR数を問わず、付随する電サポ経過時間に応じて、常に一定量の出玉を削られてしまうし、平均連チャン数も減ってしまいます。
平均連チャン数とは、大抵、出玉アリ大当りのみの連チャン数を指します。
入賞口R数変動タイプの場合、その出玉アリ大当りの一部が出玉無し(15R突確)に化けてしまうのだからたまりません。
例えば、アタッカーで1Rにつき6.6コ、15Rで約100コ削るような調整の場合──これも酷い調整ですが、等価ボーダーの下落は
18.1G/1kに留まります。
しかし、アタッカーの出玉はまともながら、電サポ中のベースが80だった場合──時間効率が分からないので14G/1分で計算してますが、時短70G終了時に100コ減ってるような調整だと、電サポ中のヘソ入賞分での消化割合は10%を超えるでしょう。
この調整で平均連チャン数を計算すると、
3.25連チャン。平均出玉
4773コ。
等価ボーダーは
19.3G/1kまで下落します。
表記出玉を元に、「大体ボーダー前後だろ……」なんて、こんな台を一日──通常時約2200G打った場合の期待収支は
-15,260円です。
「そんな酷い調整すぐに分かるよ!」とおっしゃる方も多いと思いますが、実際のホールで出玉に気を使っている方は、まだまだ少数派。
電サポ中、上皿の玉を抜かずに打っているような方だと、「減った」と実感するのは確変中ハマッた時と、時短中引き戻せずにループアウトした時だけです。
よって、「大した事ない」と判断しがち……。
店側も通常時ベースとスタートを抑えるだけでは抜けなくなってますから、今後、電サポ中のベースで抜く店は増えるんじゃないでしょうか?
とにかくまあ、入賞口R数変動タイプは、通常時回るからといって安心してはイカンという事ですね。
早くも業界各方面から、
「今年一番の機械になる!」と言われている本機。
打ち手にとっての福音であって欲しいものです。